『完本 太陽の牙ダグラム』

完本 太陽の牙ダグラム
ポストメディア編集部
一迅社
売り上げランキング: 4637


何故か今頃ダグラムのムックが出たので予約して購入。
ネタにするのを忘れていたので今頃簡易レビューでも(苦笑)。


ダグラム関連の書籍としてはケイブンシャが出していた大百科が意外に充実した内容だったのだが、現在ではほぼ入手不可。
他にも良書があったかもしれないが、簡単に入手できるものはなかった。
そういう状況で出版された「完本ダグラム」。
3000円と高めの書籍なのだが、ダグラムファンなら十二分に元は取れる内容。
設定資料はコンバットアーマーをはじめとして各種車輌、ヘリ、艦艇、武器、小道具などを網羅したメカ編と人物編を収録。
この手のムックに定番のコンバットアーマー開発史の他にデロイア独立前史、デロイア独立戦争史などの読み物系も充実。
更に全75話のあらすじとワンポイントというコラムが1話1ページ収録されている物語編。
劇場版『ドキュメント太陽の牙ダグラム』と『チョロQダグラム』の解説と共に高橋良輔氏と井上幸一氏のインタビューが載っている探査編と本当に盛り沢山。
盛り沢山すぎて自分も実際にまだ全部読み切れてないし(苦笑)。


とざっと内容を見てきたが、この本が現時点でダグラム関連資料としては最良の書籍ではあるのは疑いない。
だが、完璧ではないのもまた事実。
大きな欠点としてはカラーページが少なめで、そこに掲載されている大河原氏のイラストが小さめで数が少ないのが一つ。
タカラのプラモについていた各種バリエーションのイラストを全部載せろとは言わないが、もうちょっと何とかして欲しかった。
更に欲を言えば監督達以外のスタッフ、キャストの方のインタビューも読みたかった。
こちらは本当に贅沢なので、大きく主張する気はないが。
瑕疵はあるにしろ、資料としては一級品なのでダグラムファンには本当にオススメ。


ボトムズ」はペールゼンファイルズ関連でずっと動いているので珍しくもないが、「ガリアン」が「DVD-BOX」の発売に合わせてか、「音楽集 VOL.1」と「VOL.2」と「コンプリートワークス」が発売。
正直、「コンプリートワークス」くらいしか入手できそうもないが、「ガリアン」はまとまった資料がなかっただけに非常に楽しみ。
出版社が違うけど、「完本ダグラム」くらい力の入ったムックになるといいのだが。
期待しすぎず待つとするか。