北方謙三『楊令伝 八 箭激の章』

楊令伝 八
楊令伝 八
posted with amazlet at 09.01.29
北方謙三
集英社
売り上げランキング: 83


普通に注文していれば先の週末にでも読めていたのだが。
次からは絶対あそこには頼まないことにしよう、と心に固く誓った「楊令伝」八巻。


取り敢えずはざっと一読した程度なのだが、思ったほど梁山泊軍が押されてないのにちょっと驚き。
楽天ブックスとかのあらすじネタバレで戦死者が思いっきり出ていたのでてっきり禁軍が押し返すものとばかり思っていたので。
やっと蕭珪材と唐昇が戦場に、と思ったら出番が少なく残念。
禁軍もこのまま終わるとも思えないのでまだ出番はあるだろうが。
八巻で一番印象深かったのはラストの楊令と史進の会話。
その前にも史進に関してはちょっとした描写が何度かあったが、やはり戦友の死をずっと見続けた辛さが感じられて切ないのだが、そこが良い。
元々「北方水滸伝」では史進が一番好きだったってのもあるが(苦笑)。
展開的に次巻で童貫との決着は着きそうだが、今巻では出番がなかった李富との争闘は逆に本格化しそう。
無論李富と直接的に戦う訳では無かろうが、禁軍の残存勢力や金軍の動向などで状況はどうとでも転びそうだし。
ま、当座は八巻を読み返しつつ先の展開を予想しながら続きを待つとしますか。