『大明帝国 朱元璋』Vol.4、5

-大明帝国- 朱元璋 DVD-BOX I
エスピーオー (2009-04-03)
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ネットレンタルで視聴。
しかし、中国ドラマ系はかなりのボリュームなので連続で来ないようにリストではCDとかアニメDVDを間に入れたりして調整しているのだが、イマイチ上手くいかず。
この辺のリストの優先順位はTUTAYA楽天と使ってみたが、DMMが一番適当かも。


それはともかく、Vol.3と4では金陵制圧後の綱紀引き締めと劉伯温の加入に始まって陳友諒戦半ばまで。
『明史』あたりだと朱元璋の軍は規律が厳しく民草の物は略奪しないとなっていたが、勿論そんな筈もなく。
とはいえ、ここまでリアルに描写するとは思わなかった。
略奪をした義子達を処刑することで義軍と敵対してきた地主・豪商の代表的な存在として劉伯温が朱元璋の元に来るシーンはよく考えられている。
それでもやはり義軍*1の雰囲気に馴染めず、献策を受け入れられなかった劉伯温は一旦帰郷したりと中々一筋縄ではいかないところとかも面白い。
李善長と劉伯温の微妙な関係に加え、もうちょっと後では胡惟庸が登場して更にややこしいことになったり。
文人の人間関係もどう転ぶか面白そうだ。


遂に義軍時代の最強の敵である陳友諒と張士誠が遂に登場。
陳友諒はいきなり倪文俊を暗殺するための偽降するシーンで登場するのだが、取り敢えずハゲなのに驚いた。
思えば歴史書では特に描写していない限りビジュアルは分からないからこれはこれであったのかもしれないが、実際はどうなんだったんだろう。
張士誠はタダの飲んだくれのスケベ親父という感じだったが、こちらもこちらで特徴が強調されすぎているきらいがないではない。
こういうのを見ると中国でこれまでどのように描写されてきたのかが気になるな。
従来の解釈を変更して、という場合もあるだろうし。
容貌はともかく、性格や行動はどちらも中々らしい感じのキャラになっていた。
ハゲだと余計に冷酷さが増すような気がしないでもないが(苦笑)。
それでも一番恐ろしいのはやはり朱元璋だけど。
陳友諒の大攻勢を前に動揺する諸将の前に敢えて出ないことで不安を煽ることで逆にその本性を見抜こうとする所とかは劉伯温でなくとも空恐ろしく感じるだろうて。


Vol.5は小明王救出に赴いた朱元璋と連絡が取れない状況で洪觥が陥落したか否か、とかなりいいところで終わったので続きが気になるところ。
ほぼ同時期にどちらも後に朱元璋に○○される胡惟庸と藍玉が登場していたりと見所も多いし。
ただまとめてくると見る時間を捻出するのが厳しかったりするが(苦笑)。

*1:紅巾軍