アルスラーン戦記11 魔軍襲来

魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11)

セブンアンドワイで注文していたのが昨日到着。
Amazonよりは早いかと思ったら今回はさほどでもなく。
まあ、まとめて頼んでも各個に無料で発送してくれるのは有り難いのだが。
早速読んだので感想を下に。
ネタバレ有りなので回避のために既刊分カッパノベルス版を並べておこう(笑)。


王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2)
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光文社 (2003/02/21)
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落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4)
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征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6)  カッパ・ノベルス
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王都奪還・仮面兵団 ―アルスラーン戦記(7)(8)  カッパ・ノベルス
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旌旗流転・妖雲群行 ―アルスラーン戦記(9)(10) カッパ・ノベルス
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久々の新刊の最初の章の冒頭がギスカールのボダン暗殺という真っ黒な構図に笑う。
前半であれだけ猛威をふるい、後にはある意味最速の逃げ足を誇ったボダンの最期かと思うと感慨がないではないが。
他にもルシタニア関係のキャラが総登場って、オラベリアが再々登場するとは思ってなかったよ(笑)。
しかし、今回はオラベリアみたく端役で出てきた人間がかなり再登場してるな。
こういうのは面白いとは思うけど、チェック不十分で辻褄が合わないことになってるのは頂けない*1
閑話休題
他ではジムサのエピソードもなかなか面白かった。
ジムサ自身が目立った話が寝返った関連のエピソードくらいだったから。
イルテリシュも生前はアレなキャラだったが、こうも操り人形っぽいとなんか哀れに思えてくる。
このままだと魔軍の大将だしなあ(^_^;
地下での魔軍との戦いは結構緊迫感もあり中々面白かった。
ああいう魔物が軍隊っぽい集団戦をしようとしたところも他ではあまり見られないし(ベルセルクでちょっとやってたが、魔対魔であまり組織戦っぽくないからノーカウントってことで)。
それがあればこそのラストだったわけだが。
他国相手にはほぼ無敵のパルス軍だが、イルテリシュ率いる魔軍とどう戦うか見物。

*1:キシュワード麾下の千騎長シェーロエスが第二次アトロパテネに参加して〜という描写だが、その頃キシュワードアンドラゴラスの下にいて軍を指揮していたから、麾下のシェーロエスもその元にいる筈。