『宇宙の騎士テッカマンブレード』第3話「防衛軍の野望」

フリーマンが本領を少し発揮する回。
Dボゥイとの交渉といい、連合大統領への根回しといい、コルベットとは役者が違いすぎる。
ま、彼我の立場も考えずに武力に訴えるしか能のないコルベットがダメすぎると言ってしまえばそれまでだが。
フリーマンとDボゥイの会話は短かったが、その内容の意味するところは結構深い。
この短い会話とDボゥイが検査を受けたこととその結果でフリーマンはDボゥイがテッカマンやラダムに対してもそれほど知識があるわけでもないことをほぼ推察。
迂闊と言えばそれまでだが、こちらはDボゥイにとってはラダムとの戦いが全てなんだから、他のことはどうでもいいというか、考えている余裕がないんだろう。
だから、フリーマンの前でヤバゲな独り言をしたり、本田のおやっさんに妹のことを喋ったりする。
これがフリーマンが相手でなければ問題はなかったんだろうが。
こういうストーリーの根幹に関わる設定が本当によく練り込まれて本編に反映されているのがブレードの凄いところだな。


フリーマンに比べれば影が薄いDボゥイだが結構過激な主張を。
確かにテッカマンがいてはじめてラダムと対抗できるのだが、あそこまで軍をこき下ろすとは(苦笑)。
過激ながらも理に叶っているところが凡百の作品と違うところか。


では、次回レビューは第4話「理由なき敵前逃亡」。
仮面の下の涙をぬぐえ