『決定版 横山光輝「水滸伝」』第3巻


いつものように楽天ブックスで買おうと思ったのだが、ずっと品切れ中だったので店頭で購入。
その書店も一応コミック系は充実しているのだが、新刊だというのに1冊しか置いてなかったり。
三国志」ほどメジャーでないにしても、この扱いはちょっと酷い気がするが、致し方ないか。


エピソード的には本編は江州からの宋江救出、鉄牛の虎殺し、祝家荘戦の前編まで。
しかし思った以上にエピソードとキャラが切り詰められているな。
それ故にか存在がほぼ抹消された秦明が祝家荘討伐軍に名前だけ出てたりと色々不整合が残っていたりするが。
逆に李雲と朱富は祝家荘戦では楊雄と石秀の役割がほぼそのままスライド。
原作よりもかなり目立っていたりとキャラの浮沈が想像以上に激しい。
そこのギャップが読んでいて面白い訳だが。
特に李雲はその後も宋江の副官的な立場で出ずっぱりなのには驚いた。
顔が判別しにくいから以前読んだときには気が付かなかったが、ここまで出世しているとは(笑)。
そういう意味では次巻の孫立の登場が楽しみではある。


そして巻末には外伝で八臂那咤項充の話が。
この話は結構好きなんだけど、史進がカマセ役にされているのだけが引っかかるんだよな(苦笑)。
しかし、この巻で外伝が収録されるとは思わなかった。
次巻では樊瑞の話が収録されるのかな?
こちらも楽しみだ。