『宇宙の騎士テッカマンブレード』第10話「戦火に響く歌声」

度重なる連合防衛軍の心ない仕打ちに加え、木星船団に対するあまりに冷徹な防衛軍の態度に憤るDボゥイ。
そんなDボゥイを気も知らず、防衛軍から新たな任務がスペースナイツに舞い込んだ。


インターバルが一ヶ月以上に。
一ヶ月に一回以上を目標にしていたというのに……orz
次から頑張ろう。


バーナード軍曹登場。
この後は登場するのはアックス戦と20話近く出ないんだが、この話での存在感が有りすぎるせいかなんの違和感も感じなかった記憶が*1
バーナード軍曹自身は叩き上げのベテラン下士官という割とありがちなキャラ。
ではあるんだが、単なる下士官の枠に留まらない能力と人としての大きさに加えて、池田勝氏の演技が単なるゲストキャラと思わせなかったというべきか。
非常に好きなキャラなので贔屓目かもしれないけど(苦笑)。


木星輸送船団に対する軍の対応で防衛軍をより嫌いになるDボゥイ。
対応としてはそうおかしくもないんだが、あのカル博士の死に様を見た後であからさまに人命軽視で物資だけ有り難がってる防衛軍に対しては怒って当然か。
そもそも最初に会った軍関係者がコルベットという時点で終わってるという気もするが。
そもそもバカや気にくわない奴がいるにしろ、それだけでその組織の全てが駄目という訳でもないのもまた事実。
実際ブレードとスペースナイツだけでラダムには対抗できない以上、防衛軍は敵ではなく、むしろ共闘すべき組織な訳で。
そういう意味で視聴者に分かりやすいからといった理由で連合防衛軍を単なるスペースナイツの当て馬にしなかったのは英断かと*2


閑話休題
第四特殊部隊はオービタルリングにある高速宇宙挺を奪回するために軌道エレベーターを進行。
って、一応戦っている姿が描写されているのだが、いつになく作画状態が酷く、適当に銃撃している以外は何がどうなっているのかさっぱり。
一応、密集しているところを攻撃して混乱させて同士討ちさせてるっぽいが、動きが連動してなかったり、ラダム獣に鉄骨が刺さっていたり設定的におかしかったりと散々。
もうちょっと何とかならなかったもんかな。
作画はともかく、戦闘に関して言うとこの描写だけでは無策の誹りは免れんような。
軌道エレベーター内なので火力が制限されるのは分かるけど、もうちょっとプロらしい戦い方を見せて欲しかった。
今回はそれ以前に作画が壊滅的なのでどうしようもないのだろうけど。


防衛軍への反感からあっさり軍曹の挑発に乗るDボゥイ。
軍に対する不満を吐き出している所なんかまんま酔っ払い(笑)。
そんなDボゥイを利用するところは流石。
ここでバーナード軍曹の代名詞とも言える「ダニーボーイ」が。
何度聞いてもいいなあ。
一度フルコーラスで聞いてみたかった。
しかし、Dボゥイは二日酔いにもならず戦えるとは。
結構酒には強いのかも。


ここから戦闘にはいるのだが、本当に作画が(以下略)。
格納庫に突入してからかつての部下の所を回る軍曹の姿が泣ける。
この後の名シーンだけ作画が良くなっているのが、この回のせめてもの救い。


ラスト生還した部下と酒盛りしているシーンでの軍曹の独り言が印象的。
Dボゥイの哀しみについて言及したのは本田のおやっさんについで二人目かな?*3
あの短時間で見抜くとは流石軍曹。


トータルとしては良い話なのだが、如何せん作画が半崩壊状態なのが惜しまれる。
次が総集編という辺り製作状況の逼迫具合を如実に表していた、のかな?
ということで次回、第11話「Dボゥイファイル」
仮面の下の涙をぬぐえ

*1:初見がビデオ一気見だったからそう感じたのかもしれない。

*2:ちょっと褒めすぎかな。

*3:フリーマンは気が付いていても言わないタイプだしな。