『宇宙の騎士テッカマンブレード』第11話「Dボゥイファイル」


久々のブレード全話レビュー。
総集編なのにまた間隔が空いてしまった……orz


これまであまりクローズアップされることのなかったフリーマンのDボゥイについての調査記録という形の総集編。
総集編としてダガー打倒までをうまくまとめているのだが、それだけに留まらないのがブレードの総集編と言うべきか。


今回の見所はまず冒頭。
これまではあっさりラダムにオービタル・リングを占領されて手も足も出ないという前提で話が進んでいた。
それを今回の冒頭でオービタル・リングがいかに大きな役割を果たしていて、そこが占領されたからこそ人類が劣勢なのだと言うことがわかるようになっている。
基本っちゃ基本なんだが、設定の多いオリジナル作品ではおろそかにされがちな点なので、そこにフォローが入っている点は評価できる。
これを踏まえるとオービタル・リング内部の戦いでリング内に侵入してきたラダム獣に対して重火器が使用できないというのも分かる*1


Aパートはブレードの最初の戦いがメインだったが、Bパートはサブタイトル通り、Dボゥイことテッカマンブレードやラダムについてのフリーマンの考察が続く。
Dボゥイの身体検査、変身プロセス、30分の変身制限、変身フィールドを形成するクリスタルボックスとそれを代替するペガス、同じテッカマンでありながら敵であるテッカマンダガー等々。
現時点での情報を元にしたフリーマンのコメントがより調査記録っぽさを演出している、かな。
まんま同じでは無かろうが、記録しておいた映像に音声でコメントをつけて記録とか十分ありそうだし。
現時点での最終評価では慎重にブレードに危険要素が存在することを留意しながらも、ラダムに対抗するために使い続けることを明言するあたりがフリーマンらしい。


ざっと内容について語ってみたが、今回の総集編のポイントはやはりフリーマン。
これまで出番があまり多くない上に事務的な事しか喋らず表情もほとんど変わらないという視聴者に一番分かり難いキャラであるフリーマンの考え方やら立ち位置を現時点で知らせるにはベターな選択、かな?
目的のためには手段を選ばないタイプだし、そのやり方だけなら十分悪役でも通じるキャラだし。
それでいて最終目標は全人類の為、と考えてぶれない所が魅力なんだけどね。


しかし、この鈴置さんの声がもう聞けないとは……。
本当に惜しい人を亡くしたものだ……。


次回はいよいよブレードの宿敵が登場。
割とスローで緩めだった序盤と違って、スピード感が増してよりハードな中盤に突入か。
ということで次回は第12話「赤い戦慄エビル」。
仮面の下の涙をぬぐえ

*1:1ブロックか2ブロックならブロック毎破壊出来なくもないだろうが、あまり破壊するとリングが地上に落下して逆に致命傷になりかねないというのが26話のフェルミオンミサイルの話