『アルスラーン戦記 13 蛇王再臨』

蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)
田中 芳樹
光文社
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漸く届いたので速攻で読了。
以下、多少ネタバレがあるかも、なので注意。













田中作品で遂に来るべきものが来た、という感じ。
それでもまさか一番最初にあの御仁が亡くなるとは正直思っていなかった。
その後のナルサスの推論もいかにもありそう。
このままではどう転んでもアルスラーンが生き残ってハッピーエンドってのは無さげ。
それどころか十六翼将が何人生き残れるか、ってところだな。
逆にギスカールヒルメスあたりは新王朝の開祖として生き残りそうだが。


サブタイに出ていた蛇王は思いっきり別のイベントに喰われた感が。
それを除いても自分を取り戻したイルテリシュや新キャラのチュルク人の方が印象的。
しかし、このまま生き残ればイルテリシュはギスカールヒルメス同様に他国を奪って自立できるようになるかも。
そうなるとパルス侵略に失敗した大物は敗北しても周辺国で自立するという構図になるな。
これはこれで面白そうだが、蛇王を打倒した後パルス側にそれに対抗できる人材が残るかどうか逆に心配かも。
どれだけ死に絶えてもエラムグラーゼだけは生き残ってそうな気はするんだが。
グラーゼは何故か「水滸伝」でのうのうと生き残った李俊のイメージがあるからなんだけど(笑)。
個人的にはメルレインには生き残って欲しいところだが、さてどうなることやら。


って、色々気になるのだが、最大の問題は次が何時出るかってところか(苦笑)。
当初の田中氏のプランだと次で最終巻の筈だが、どうなることやら。
なるべく速やかに次巻が出ることを祈るしかないか。