『宇宙の騎士テッカマンブレード』第19話「心閉ざした戦士」

魂SPEC 宇宙の騎士テッカマンブレードwithペガス


危機に陥ったブレード達を救ったのは地球製テッカマンソルテッカマン”に搭乗したバルザックだった。
ラダム獣を簡単に倒していくソルテッカマンに暴走する自分は不要なのではないかと苦悩するDボゥイ。
そんな迷いを抱えたまま迎撃に出たブレードは戦闘不能に陥ってしまう。
再びソルテッカマンに救われたブレードだったが、戦闘後暴走する可能性がある危険分子として防衛軍に拘束されるのだった……。

久方ぶりの全話レビュー。
もうちょっと早くしたいな、と前回も言っている気が……。
魂SPECもDVD-BOXも出たんだし、頑張ろう。


今回から廉価版の方で本編を視聴。
しかし、トップメニューとか初回版とまんま一緒。
初回版と比較して映像の良し悪しとか分からんけどその辺も同じっぽいなあ。
ま、いいけどね。


第二次反攻作戦オペレーション・ヘブン。
陸海空と戦力を集結させての軌道エレベーター奪回作戦。
無駄に空母ばかり多いのが謎だ(笑)。
それはともかく当然作戦の要はソルテッカマン。
軌道エレベーター内での戦闘の為、基本が陸戦部隊。
閉鎖空間で軌道エレベーターを破壊する訳にはいかないので当然重火器は無し。
戦車でも持て余すようなラダム獣相手では非常に不利な地形なのだが、そこはソルテッカマンのフェルミオン砲で強引に突破。
ソルテッカマンを量産とまではいかなくても、少なくとも小隊程度は揃えてからやれば良かったろうに。
そこはソルテッカマンの性能を評価したコルベットと功績を独占したいバルザックの意見が合致したと言うことか。
コルベットのフリーマンへの対抗意識が強すぎたのも一因だな。
Dボゥイの拘束も実際はかなり強引な手段だったし、拙速でも早急にブレードを上回る功績を挙げて反対派を黙らせる方法を選んだんだろう。


軍に拘束されたDボゥイの釈放を求めるようフリーマンに詰め寄るアキとノアル。
気休めを言わずに黙って行動するのが良くも悪くもフリーマンらしい。
もうちょっと情報を出してやっても良いと思うが。
そんな中一人フリーマンを信じるおやっさんは流石年の功と言うべきか(笑)。
このコンビは結構好きだ。


囚われのDボゥイは精神的にかなり参っている模様。
親しい人間とも引き離され、心休まる事もなくデータばかり取られていれば当然か。
あっさり沈静ガスとか使っているのも体に悪かろうしな。
しかし、遠目に暴れている姿が駄々っ子にしか見えないのはどうなんだ(汗)。


Dボゥイに面会できないとなると実力行使に出るアキ。
流石にDボゥイの緊急時ということで迫力がある。
先のことを考えず勢いだけで突っ走ってる辺りにいつも以上の切迫感を感じる。


順調に制圧が進み、補給を済ませたソルテッカマンの前に本命登場。
バルザックコルベットの読みとしてはダガーがブレードのボルテッカで倒せたからフェルミオン砲でエビルも倒せると踏んでいたのだろう。
ラダム獣のように一発では無理でも連発で打ち込めば何らかのダメージを与えられるだろうと。
結果的に見ればカートリッジ丸々撃ち込んでも傷一つつけられなかった訳で。
功を焦った面は否定できないし、そもそものボルテッカフェルミオン砲の威力の差を考えれば導き出せない答えでもないとは思うが、致し方ないか。
そこまで冷静に計算できたならもっと慎重に行動しただろうからな。
しかし、全部回避されたのならともかく棒立ちで全弾命中して無傷じゃ、エビルに猿真似呼ばわりされてもそりゃぐうの音も出ないわな。
にしても、バルザックはともかく援護のために生身でエビルと相対する防衛軍の兵士が哀れでしょうがない。
最期は生身でボルテッカ喰らってるし。
散っていった兵士に合掌。


有能な上司のフォローでDボゥイの元に辿り着いたアキとノアル。
だが、肝心のDボゥイは既に……。
というか、むしろストレスフルな環境のせいで酷い錯乱状態。
これまで何とか隠していた本音を思いっきりぶちまける。
怯むノアルに対してビンタして叱咤するアキの気の強さは凄い。
だが、Dボゥイの「俺は化け物になるかもしれない……」には答えられず。
お通夜のような雰囲気で次回へ。
この辺りのシーンはマジで洒落にならない重さ。
そこがブレードの良さなんだけど。


今回は一部作画は微妙だったが、エビルVSソルテッカマンは中々見応えがあったと思う。
さほど動いてはいなかったけど、エビルもソルテッカマンも崩れてなかったし(苦笑)。
他ではDボゥイの顔を斜め下からアップにする構図が印象的だった。


16話から引っ張ってきたDボゥイの内面のエピソードもいよいよ大詰め。
次回でいよいよ復活か。
ソルテッカマンのエピソードを交えながらとはいえ、長かった……。
ということで、次回は第20話「復活! 怒りの変身」
仮面の下の涙をぬぐえ