『決定版 横山光輝「水滸伝」』第4巻


本編は祝家荘戦後半から高廉との戦いまで。
とはいえ、最初は孫立一族の登州出奔のエピソードがかなりの部分を占めるのでかなり違う話っぽい。
しかし、祝家三傑はほぼ出ないし、一丈青と矮脚虎関係もばっさりカット、孫立と欒廷玉の武術の同門という設定も無かったことになっていることに改めて驚く。
林冲も出番は割とあるけど、そんなに活躍しなかったりするし、改めて「水滸伝」としては結構異端な作りの作品なんだと改めて認識した。
高唐州での高廉戦では公孫勝を改めて道士にするなど原作に合わせた軌道修正が。
そのおかげでただでさえ影の薄い劉唐の出番も無くなっているが(苦笑)。
この辺は致し方ないか。
今巻の外伝は行者武松。
本編後に描かれた上に元々の完成度の高い武松のエピソードなので、完成度が非常に高い。
ちょっと武松がイケメンすぎる気がしないでもないが。
孟州の牢城でのエピソードも読みたかったな。
残念。


次巻ではいよいよ呼延灼登場かな?
ジャイアントロボ」のおかげで違う意味で有名になっている気がしないでもないが、連環馬と梁山泊の激戦は楽しみだ。